選挙をモチーフにしたユニークなバーゲン広告

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こんにちは、
うめぴぃゴーゴー(@umephy55DC)です。
3年ほど他社指定になっていたバーゲン広告が競合コンペになりました。
オリエンシートを読み込んでいくとそこにはダジャレ以外の表現希望を書かれていました。
2008年のお仕事です。

目次

バーゲン広告競合コンペ

過去3年間はダジャレ広告が定番でした。

指名案件から競合コンペになった理由はダジャレ広告に限界を感じたという事らしいです。
オリエンシートには理由は書かれていませんが合同オリエン時に細かく説明で話されていました。

100案くらい企画が出てきても「うーん」となって方向が決まらない状態で、
ダジャレは限界もうネタがないという判断でコンペになったようです。
ダジャレ以外の提案を希望されました。
100案は大げさに言われていると思いますが‥‥

クライアントとコミュニケーションを取る上で細かく絞り込まずアイデアブレストをされていたので
100案程度になったのではないかと思われます。
指名案件の場合はサムネールで提案することはよくあることです。

競合コンペで勝利する

そして競合コンペで決定をいただきました。

選挙案で3連ポスターです。
SNSでの反響がよく大阪の広告ですが関東圏まで拡散されました。

選挙をモチーフにしたアイデアはよくある手法ですが生活者が代表でマニフェストするという
視点のバーゲン広告が良かったのだと思います。

反響はスゴく良かったのですが
競合コンペ相手が結局ダジャレ案じゃないかと言われていたそうです。
たしかにダジャレですよね。

でも、ダジャレ案として提案していないのです。
結構真面目な企画だったのです。
結果ダジャレに見えただけ‥‥‥‥(^_^)

ボツ案を含めてプレゼンの流れを書いていきます。

企画書の全段でこんなコメントをいれています。

表現のイメージは極端に変えず
今までの文字遊び的な方向から
ターゲット側の思いに方向を置き換えつつ
ユニークにインパクトある
バーゲンの魅力とスケール感を
存分に活かした展開にしたいと思います。

商業施設にとっては年間で一番予算を多く使えるイベントなので、告知と同時に施設のブランドイメージを広く浸透させるチャンスの時期でもあります。

そこを施設側からの発信ではなくターゲット(生活者)視点に方向を変えて企画をしています。
安いよ〜という広告にしない提案にしています。

静的なイメージだと勿体ない。

当時はTV-CMもあったため施設に来れない消費者も施設名はしっかり認知してもらいユニークな広告の施設
という印象を多くの人に残す。そんなブランディング効果も狙っていました。

だから、3年も続けたイメージをガラッと変えてしまわず、ダジャレありきではなくーモアは取り入れながら「すこしアレンジさせていただきます」という提案にしました。

オリンピック時期だったこともあり
時事ネタ1案
季節ネタ1案
施設らしさ1案 の3案提出。

提案内容

1案目は消費者の声と商業施設の思いをひとつにして考えました。
オリンピック時期もありタイムリー性と購買意欲を刺激するようにメッセージしています。
コピーでウィットな企画に構成しています。

2案目は早く行くほど、ほしい商品が手に入りやすい。
そんな心理を夏らしい競技に例えながら「スク」と笑えるメッセージをそえました。
ダジャレではなく気づきの面白さです。
オリンピック感を出さずに時事ネタも取り入れた感覚で表現しています。

3案目は決定案です。
消費者の視点からストレートに表現しようという企画です。(バーゲンに求める思いの擬人化)
ポスターでは立ち止まって見たくなる欲望を刺激するように候補者の名前でフックをつけています。

しあわせあふれる街になる。」というコピーでこの施設にくれば「欲しいものが安く買える」と
着地させながらもバーゲンらしいインパクトを狙う表現に仕上げています。

提案では日本人ですがヨクバ レイさんはインバウンド対策でもあります 笑)

初めてポスターを見た人はダジャレと思われますが3案ともオリエンを意識しながら提案しました。

ダジャレ在りきではなく、いい違和感を出すように心掛けています。
この頃から「いい違和感」という言葉をよく使うようになっています。

最終的には、キャッチコピーはあたなの出馬もお待ちしていますに着地しています。

実はとてもまじめにバーゲン告知をしています。
しあわせあふれる街にするために消費者が消費者のために賢明に安くなる宣言しているんだから。

名前が語呂合わせ(ダジャレですね)なのでインパクトの強い部分に目が行くのは仕方ないですね。

見たことがある、
経験したことがあることを軸に
ものの見方を変えることで
新たな景色が広がっていくのですね

最後までご覧いただきありがとうございました。

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