印刷ミスが絶品印刷になっていたフロアガイドの校正

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こんにちは、
うめぴぃゴーゴー(@umephy55DC)です。
商業施設のフロアガイドを制作しています。
贅沢に金色を使った6色印刷なのですが、面白い印刷ミスがありました。
(2005年の作品)

目次

印刷ミスから生まれた絶品の一枚

フロアガイドは一度使用した後は棄てられる可能性が高いです。
必要な時に利用して、その都度使い捨てされるので予算を掛けず制作したいツールです。

そこをグランドオープン時から数年間金の特色を活かした印刷のフロアガイドを制作していました。

金色は表裏の表紙面になります。

よく採用していただけたものです。感謝ヾ(^v^)k
表紙は金を使い裏面はプロセス指定になります。

白い紙面と重なる部分は金色を避けて制作しています。

ポスターはいつも印刷の刷り出しに立ち会っています。
信頼している印刷会社なのでフロアガイドは刷り出しに立ち会っていなかったのですが、突然に印刷会社の営業が訪ねてきました。

パイロット版のフロアガイド

新しくできる商業施設なので、グランドオープンまでに様々な準備をおこなっていました。
その一つがパイロット版のフロアガイドです。
初版のパイロット版は世に出ることがないプレミアムなのです。(少し大げさですが‥)

商業施設がグランドオープンする3ヶ月前に警備員などが店舗や施設の中を把握するために作ったものです。本番のフロアガイドと間違わないようにPILOTの文字を大きく入れて印刷しています。

だから電話番号がきまっていたいため未定のまま印刷しています。

未完成ですが施設の場所を知る上では機能するパイロットタイプです。

当時が様々な所でこだわっていました。クライアントも自分達も印刷会社も。贅沢な時代(^.^)

偶然生まれた印刷ミス

初回の印刷でミスがあったらしく、ミスした色校正を持参して嬉しそうな顔で営業が来られました。

印刷途中に気づいたので、本来は見せる事もなく刷り直して納品願えれば良いのですが、印刷会社の営業とは仲が良いのです。いつも「面白い仕事がしたいです」と言いながら来られます。
こんな事がしたいと言うと後日コストも含めながら提案に来てくれる人なんですね。

その印刷会社の営業がフロアガイドの色校正を持参して印刷ミスが起きまして刷り直しているんですと言って来られました。ミスをした印刷物を持参されています。
この印刷ミスをどうしても見せたかったようです(^.^)。

「ここだけにしといてくださいね。これ採用になると毎回同じ印刷できないと思うので」と嬉しそうに話しながら印刷ミスの刷り見本を見せてくれます。

金色を刷ってからプロセス4色を刷っていくのが普通の工程なのですが金の特色とプロセス4色の掛け合わせで印刷されている部分があります。金色に網点が入って緑色と上手く掛け合わさり、何ともいえない美しいグリーン系の金色に刷れています。

出来ればこのまま印刷してほしいくらいなのです。

金色だけで刷った表紙部分
金色は必要ないが金とプロセスが掛け合わさった印刷

画像では分かりにくいですが肉眼ではすごく綺麗に変わった印刷に仕上がっていました。
ヘキサクローム印刷一気に6色を刷っていただいていたのですが、その時に奇跡のミスですね。

金色の必要ない部分に金の網掛けが4色と一緒に印刷されたんですね。刷版のミスだと思われますが、参考になった良い例です。
印刷会社の営業がどうしても見せたくて来てくれたのですね。ありがとう(^.^)

失敗は成長のチャンスです

このようなミスをきっかけに、新しい手法の提案が生まれて来るのかもしれませんね。
刷りミス見本は1枚大事にいただきました。

ミス印刷を持ってきてくれる印刷会社の営業には感謝です。本当に良い物を作りたいという気持ちが伝わります。このような作業途中のミスを、隠れたチャンスとして今後に活かせるかどうかも重要です。

既成概念や固定概念に捕らわれず、斬新な視点を持つことは大事です。逃さす新しい行動につなぎたいですね。

失敗から生まれる発見は、沢山あります。
失敗があるから発見があるんですよね。

2005年の話なので相当昔の事になりますね。
こんな機会でもないと紹介できないのでブログで書かせていただきました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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