シリーズ広告で美術館のような演出効果

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こんにちは、
うめぴぃゴーゴー(@umephy55DC)です。
商業施設のイベント告知では交通広告と館内広告で少し展開を変えて演出することがあります。

目次

メディアに応じて見え方を変える

交通広告ではイベントの魅力を告知して施設に誘導する役割。
館内広告では施設の魅力を上手く伝えて回遊時間を延ばす役割。
といった使い分けが基本に展開することが多いです。

回遊率を高める演出

商業施設はたくさんの店舗が集まっています。
お客様に長く滞在していただき沢山の店舗に立ち寄っていただく。そんな時に館内用にシリーズ的な広告を展開することがあります。

飲食だけに訪れたお客さまを物販コーナに誘導する告知。物販を楽しむお客さまをカフェなどで休憩したくなる告知。目的以外にも足を運んでもらえる工夫をするのですが、普通の告知では素通りされる可能性が高いです。

興味のない広告は見えなくなく

目の前に広告があっても興味のない物は透明人間化します。そこで、すこしクスっと笑えるようなアイデアでさり気なく伝える広告を作っています。作り手はこのようなアイデアを考える時はとても楽しいです。
今回の作品は初めて館内で展開したときの広告を紹介いたします。(2010年)

メインポスター

まずはメインポスターを5種類制作。
こちらは交通広告・館内広告共通のビジュアルになります。


バラのイラストが繋ぎ目で揃うように計算しているため、連続で展開するととても迫力があります。

館内のリーフレットも魅力的に

ベルサイユの薔薇とタイアップしたオータムフェアの告知ポスターがメインなのですがリーフレットの扉ページではストーリー構成にしています。
イベントの魅力を伝えるための前振りページです。

館内装飾でシリーズポスター

これを受けて、ベルばらの世界感と施設の雰囲気が上手く融合するようにシリーズ広告を作りたくて(自主的に)提案しました。

意図はイベント期間中を利用して館内全体を回遊していただく役割を館内装飾(天吊ポスター)でわかりやすく展開という試みです。

このようなアイデアが楽しく作れた時はクライアントもOKしてくれる事が多いです。

メインポスターとは違った役割を

物販と飲食それぞれがウイットな展開を演出することで、館内での滞在時間も伸ばしながら買物行動を高めてもらいたいという狙いになります。

「ここにも」「ここにもちがう話がある」といった具合で、すみずみまで歩いて見ないと気が済まなくなる心理的要素になります。

ショッピングは楽しい行動なので、広告も楽しい要素をちりばめていく感じです。
楽しいとSNSへの投稿にも繋がる可能性が高いため、さらに誘導のチャンスが広がります。

みんなが楽しめるコトを

制作スタッフも遊びゴコロ満載で作業しています。
コピーライターが特に楽しんで書いていました♪

漫画全巻から施設らしさと言葉のあうウィットなシーンを探すのが大変なのですがマラソンのような達成感があります。気になるシーンを切り取ってコピーとすりあわせながら構成していきます。

採用されたのは9種類。提案は20案ほどしました。

仕事が楽しいと時間を忘れて作業をしてしまいます。好きな仕事とは、没頭できる事を言うんだなと気づきます。仕事ではないですがショッピング中も没頭しますよね。楽しい時は同じなんですね。

だから、広告は消費者を夢中にできる装置なんだと思っています。

今回の広告はシリーズ広告なのか連続広告なのか?
どっちでもいいのですが、シリーズの方がやわらかく感じるのでそう呼んでみました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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