新しい学部体系をメッセージする大学ブランド広告

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こんにちは、
うめぴぃゴーゴー(@umephy55DC)です。
新しい学部体系になる告知広告で大学のブランド広告をつくりました。

学部が変わると伝えたい事も多くなるのですが、そこは押さえて最低限のテーマを語りながら大学の個性を感じる新聞広告に仕上げました。

目次

身近に感じる大学ブランド広告を

クライアントもブランド広告をイメージされていたので固い考え方もなく、スムーズに企画が進んだ案件です。

広報課の中に現役の教授がおられるのでキャンパスライフの話が楽しく聞けて印象的でした。

消費者目線のシンプルな新聞広告

「これからを生きる女性にとって必要な教育とは何か」を見つめ直して学部を一新されました。

表現案には大学生は登場せず、現役高校生だけで演出しています。
これからの未来を考える学生をフックにして新しくなる学部体制に上手く結びつけながら大学のニュースをアピールする企画です。

お昼にお弁当をたべながらさり気なく会話する風景で、この先どうなりたいかを語るシーンです。

会話をしている学生の風景を見ているようなナチュラルなトーンに仕上げるようにしています。
クスッと笑いながら語る風景が印象に残ります。

ビジュアルが命ですね。

天候とロケ場所は細かく確認が必要

大学の屋上で撮影です。(設定は高校の屋上です)
撮影数日前にロケハンをします。
この場所を探すのに大学内を結構走り回りました。

たぶん数年間?も掃除をされていない感じの屋上でコンクリートがホコリで黒く汚れています。

でも構図がよい場所が見つかりました。
ほうきで掃くとキレイになりそうなので撮影場所が決定しました。

しかし、撮影当日の天候が悪く、ポツポツと雨が降ってきました。
問題は何年も使っていない屋上のため、軽い雨でもホコリが真っ黒になっていたこと。

撮影は予備日も計算していますが真っ黒が問題
雨で地面が真っ黒になっているため、晴天になってから軽く拭いても汚れがひどくなる事があります。

考え方を切り替える事が重要

こんな時は方向転回して、別の場所でサブ撮影します。屋上は別日で再度撮影

時間や予算がなくても諦めないことが大事ですね。
大学の中で高校らしい教室を選び撮影。

扉のイラストと同じものです。レタッチ前の状態です。デジタルが普及していないため写真はポジ撮影です。

これはこれでいい感じなのです。
昼休みに将来を語る女子高校生のイメージです。
真剣というよりも、軽い感じで会話しています。

次の日は晴天ですが雨上がりで屋上が真っ黒
掃除しようとするとさらに黒くなるので、黒さが残ったままの状態で撮影。
レタッチで修正することで黒さは補う予定です。

細かな演出が大事です

学生がお弁当を食べているシーンですが、リアルに見せるために当日に手作りお弁当を持参してもらいました。

広告を見られる人からすると、細かいこだわりは伝わりにくいかもしれないですが、ナチュラルなイメージ作りは絶対だと思っています。

中には自分と等身大として見ていただける人がいる可能性があるからです。
嘘に見える広告はバレますのでギリギリまでディレクションはこだわりたいです。

意図は伝えますが大きな演出はせずに、日常の会話シーンを撮影しました。
撮影はお昼時間。本当に会話をしているシーンを撮っています。

屋上と教室 2種類の撮影の原稿をクライアントに提出して少し黒い地面になりますが、屋上案で決定。

レタッチで明るめに調整しましたが、新聞広告は暗く上がりますね。
少し暗めに掲載されていました。
↑上段の広告見本をご覧ください。

親御さんや学生にアピールすることはもちろんですが
企業に向けてもメッセージできている方が良いと考えています。


構成が複雑だと途中で離脱する確率が上がるため、
テーマを絞りコンパクトにまとめて、しっかり読んでもらいたいですね。

この時に初めてデジタル送稿をしています。
それまではアナログ送稿だったため新聞社で講習を受けました。

新聞は1ヶ所で印刷する訳ではないため、購入する地域によって濃度は変わる場合もあります。
毎回、神戸と大阪で新聞を購入して色の確認をしていました。

今回の広告は新聞広告メルク賞を受賞。
(現在は廃止されています)
広告批評の編集人兼発行人 故 島森 路子さんが
この原稿を押していただいたそうです。
感謝しております。(2003年作品)

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