こんにちは、
うめぴぃゴーゴー(@umephy55DC)です。
商業施設ではプロパー期のセール対象外時期やイベントなどで集客の無い時期に館内で
シーズン広告を展開することがあります。
イメージ広告やブランド広告とも呼ばれる館内の雰囲気を伝える広告です。
※プロパー商品:卸売業者から小売業者に正規の流通ルートを通して卸される商品(新商品)。
多角的に伝えるシーズンポスター
女性二人がショッピング中に
「最近あじさいを見てなかったから、大きなあじさいが見れてよかったわー」
という会話が聞こえてきました。
うれしい会話がご褒美になる
作品が掲出されると現場に視察に行くことが増えます。
そこに上記のような女性の会話が聞こえてきました。
クライアントと関係なさそうに思えて、実はそうではありません。とてもうれしい会話なのです。
施設はイベントなどがない時期にはお客様の流れが少し悪くなることがあります。
そんなシーズンに館内の雰囲気を伝えながら回遊行動を高める役割がシーズン広告です。
このポスターを見て「大きなあじさいが見れてよかったわー」と言っていただきました。
たまたま通りすがりで聞こえてきたのですが、巡り合わせだと思い嬉しくなりました(^ ^)
とはいえ、
説明的なビジュアルでは振り向いてくれません。
館内に貼られた時の装飾効果も計算しながら、ポスターを見た人それぞれの気分でイメージできる工夫が必要です。あじさいのポスターが館内全域に貼られる事によって、気持ちいい雰囲気を感じていただけます。受け手の会話はクリエーターにとっては励みになりますし、館内を気持ち良く回遊していただけたという効果にもつながります。
考え方の軸はお客さまはすべて同じ行動や目的で商業施設に来ている訳ではないという事。
・たまたま施設を通る人。
・待ち合わせ場所に向かう人。
・欲しい物をワクワクしながら歩く人
・買い物や飲食を楽しみにしている人
・トイレを借りにだけ来た人もいるかも
そこに気持ちのよい館内の空気を感じてもらえるようにシーズン広告を作っていきます。
館内の今を伝えて少しでも長く施設で過ごして欲しいという思いで企画しています。
どのようにメッセージしていくか
5月〜6月に最盛期を迎えるあじさいの花を商業施設と捉えて、その中で様々なストーリーが
フィギュアで展開しているという表現です。
カップルとファミリーでは行動が少し違う可能性もあります。同じ広告でもポスターを見る人の気分に応じて感じ方が違う事も考慮しながら企画をしていきます。
不思議なものでカフェに行く場合はお茶をする女性部分に目が行ったりするんですよね。
そうする事で、同じポスターを見ても目的に応じて違う感覚で見てもらえる可能性が高くなります。
雨の日に通りがかると「あれ、こんな所でてるてる坊主吊っている」みたいな感じで(^ ^)。
洋服を見つけるように、新しい発見を見つけて欲しい。そんな思いを込めています。
もう一つは装飾的効果が狙えるかという点にも注意しています。この時期では館内一面にあじさいの花が咲いているような爽やかな効果も狙っていました。遠くから見ると綺麗なあじさいの花が館内一面に咲いているように見えます。近づくと親しみのあるストーリーが発見できるようになっています。
そして、商業施設で働く店員様に向けてもモチベーションアップになるように考えます。
お客さまも店員さまも豊かな気持ちになれる事を意識したイメージ広告です(^.^)。
シーズンに応じてエールを贈れるポスターに
5月〜6月でいうと、ゴールデンウィーク明けで「五月病」になる人が多かったり、梅雨でジメジメして
気分も落ち気味の人なども多くなります。そこに「施設の中にいると気分も気持ちも晴れになりますよ」と思ってもらえる季節に応じたイメージポスターで施設のメリットを伝えていきます。
公園を歩くような気持ちいい気分で「あじさいを見れた」という会話を聞くと
「館内の雰囲気を感じてもらえたんだ」とこちらも感動するわけです(^ω^)。
下段はイメージポスター初回の作品です。
一つ目は「五月病」も吹き飛ぶほどスタミナをつけてねと大きなおにぎりでエールを贈る表現。
二つ目はこどもが雨の日に長靴を履いて楽しくはしゃぐようなイメージで、梅雨の日でも楽しい気分を演出。
ピチピチ チャプチャプ ランランラン♪雨ふりの童謡は雨の日なのに楽しそうですよね。あの気分です。
秋のシリーズ広告ではとんでもない大炎上がおきるのですが‥‥、
それは別のブログで記事にさせていただきます(>o<)
↓提案前のカンプもご紹介します。
リアルにしないことで想像をかき立てる工夫をしています。最終的には季節感を出すためにあじさいに
落ち着きました。このシリーズは年間で3回のシリーズで作らせていただきました。
この時期に制作した残りのシーズン広告を紹介してブログを締めくくりたいと思います。
消費者の生の声は本当に元気をもらえます。
元気をおくったら、元気をいただけた。
という感覚ですね
クライアントやチームスタッフに感謝。
(2014年作品)
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