こんにちは、
うめぴぃゴーゴー(@umephy55DC)です。
年明けの縁起良いイメージとその施設でしかつくれない表現で初売りバーゲン広告を制作しました。
2009年の仕事
開業40周年の初売りバーゲン広告
2008年のサマーバーゲンでダジャレ禁止というオリエンの中
ダジャレのようで真剣なバーゲン広告を提案しました。
毎回コンペのため、勝ち続けないと作品として残らないため気合いを入れなければなりません。
たぶん、競合会社はユニークなダジャレと正月らしい広告を提案すると思われます。
しかし、ダジャレありきではありません。
商業施設は40周年を向かえる年始めになります。
その年に合った企画を提案しようと決めています。
40周年にちなんで年始めから終わりまで始終盛り上げる(ジジュウ=始終と40をかけています)を
コンセプトに企画を考えていきました。
よく考えると、このコンセプトはダジャレですね。
つまり最初の大きなイベントとなるバーゲン広告のビジュアルは重要です。
縁起の良いバーゲン広告
競合他社を含めて15案ほどの表現案が出てきます。
その中で競合コンペで決まったのは縁起案です。
覚えやすい語呂は他の施設では作れないネーミングになります。
まったくダジャレを使わずに正月らしい縁起を担ぐバーゲン広告に仕上げました。
でも、ダジャレですね
プレゼン提案内容
この時のプレゼンはこれまでと違って驚きの流れが起こりました。
競合コンペの順番は最後の提案でした。
クライアントは難しい顔で提案を待っています。
数社のプレゼン後なので疲れているのでしょうか。
1案目の説明に入ると、クライアントの顔が微笑ましくなりました。好感触を感じました。
1.威勢のいい熱いインパクトのある表現で年始め一番のバーゲンを盛り上げる演出です。
2.三という数字を上手く縁起に結びつけて、初夢と掛けた年始めらしい華やかな表現です。
こちらが採用された案になります。
3.恒例のダジャレ路線。コンペなので念のため1案入れてあります。
正月気分を負けるとマケるで掛けた愛嬌ある万人受けする方向です。
4.↓軽くダジャレ案です。イラストがクライアントの好みなのかを知る上で重要な提案なのです。
想定外のうれしい議論
ここで思いもよらないことがおきます。
クライアント担当者2人が1案目と2案目でこちらがいい?という議論会話が始まりました。
そこで、質問に答えるのではなく一緒に討論会に参加する流れになっていきます。
他社がどのような提案をしていたのかは分かりませんが我々の提案がピンと来た案だったようです。
一富士二鷹三番街というアイデアが何故いままで提案されなかったのでしょう?。ここの施設でしかできない方向にしたいという話やインパクトが強い戦国案が良いという意見で分かれていました。
「決定ですか」と聞くと「そういうことかな〜〜」と少し濁しながら言ってはります。
これは信頼関係とコミュニケーションの勝利!
この時期のプレゼンはとても楽しかったですね。
競合コンペなので結果は後日という事でプレゼンを終えました。
数日後、一富士二鷹三番街の縁起案で決定通知をいただきました。
ほんとうに決定でよかった(^_^)
上層部の意見で変わることがよくありますからね。
大きな課題解決をする
ここで大変なのはバーゲンとアンコールフェアに分かれていることです。
年始めは一富士二鷹三番街で良いですが後半のアンコールフェアまで同じ内容では
「いつまで初夢やねん」と言われてしまいます。
正月気分が残らないようにしなくてはいけません。(さあ、たいへん(T-T))
そこで後半のビジュアルはこのようにしました。
一石二鳥三番街、上手くできた〜という感じ。
さらに安くなることを一石二鳥のことわざで表現して鷹から小鳥に変更しました。
富士山はスケールが大きいという意味も兼ねて背景に残しておきます。(予算の関係もあるし汗)
制作進行での細かなこだわり
誰も気づかない事なのですが、細かくこだわっている部分も説明しておきます。
アンコール案で二鳥の小鳥ですが
最初は見た目のバランスや美しさを考えてソウシチョウを想定していました。
しかしルリビタキは「幸せの青い鳥」と呼ばれている鳥で冬になると山麓や丘陵におりてくる漂鳥。
縁起や季節感にピッタリなのでルリビタキに変更することにしました。
正月感を払拭しながらイメージを崩さない最善策になります。
モデルの鷹と鳥ですが実物の鷹で撮影を考えていたのですがポージングやコスチュームなどの関係もあり
北海道にある剥製専門店からレンタルしています。
その時に小鳥も数匹提案いただき、一番企画に合ったコーディネートをさせていただきました。
鷹や小鳥の小物はミニチュアで作っています。
モデルのように衣装チェックもしています。
撮影当日には衣装チェンジもしましたよ(^_^)
富士の絵は横サイズの確認のためにラフスケッチで何度かやりとりしました。
富士山の背景もお風呂の富士山を描くペンキ職人の雰囲気で書いていただいています。
レタッチで加工しながら人物と溶け込むように全体を調整して完成原稿に仕上げます。
みんなが知っているけれど、いままでポスターとして見たことがない表現は効果が高いと思います。
いい違和感。
ここは毎回外さないように企画考案しています。
見た瞬間に頭に内容がスーッと入ってくるのだから効果が早いです。
しかし、そのようなアイデアが中々見つからないので大変なんですね。
とにかく考案中は産みの苦しみです。
その分決まった時の達成感は半端ないです。
ポスターを肴にお酒が何杯でも飲める感じ(笑)
外部ブレーンとクライアントの理解のおかげで素敵なバーゲン告知になりました。
本当に感謝感謝。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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